8つの領域で目標を立てる
経営計画を立てるということは、
経営目標を立てるということです。
目標とは目指すべき旗印です。
お客様に喜んで頂くために、どう事業を底上げするか
その内容を具体的にしたものです。
では、何を具体的にすればいいのでしょうか。
ドラッカーはこう言っています。
目標は八つつの領域すべてに必要である。
具体的な目標をもたない領域は、必ずないがしろにされる。
何を尺度して何を測定するかが明らかにされていない領域は、
放っておかれるだけとなる。
ピーター・ドラッカー
経営計画をつくるということは、経営目標をたてるということです
目標とは、「方向付け」であり、「達成したいこと」です。
たどり着きたい目的地が明確であるから、方向を決めることができます。
つまり、成し得たい目的があってはじめて方針が生れます。
その方針は8つの領域に必要です。下記は、経営方針例のです。
【1】マーケティング(既存ニーズに応える)
- 顧客満足度の向上リピート率の向上
- 顧客の声の収集力の強化
- 顧客分析(ロイヤルカスタマーの数含む)
- 顧客育成プロセスの監視
- 顧客購買分析(維持率、離反率、客単価)
- 顧客リピート分析
- 来店客数(来店者数、購買者数)
- アンケート分析(顧客層、見込み客、ユーザー)
- クレーム分析
- 潜在顧客の掘起し強化
- 既存製品の市場位置の確保
- 既存製品売上高(リピーター、新規顧客)
- 既存製品廃棄分析
- チラシ効果分析(店舗、商品)
- メルマガ配布効果分析(店舗、商品)
- 的確な宣伝広告の維持
- WEBマーケティングの強化
- WEBサイト登録者数、イベント参加者数
- WEBサイトユーザープログリンク数
- WEBサイトアクセス分析
【2】イノベーション(新しいニーズを創り出す)
- 製品開発力の強化
- 市場開拓力の強化
- 業態開発力の強化
- 生産拠点の開拓
- 物流ルートの効率化
- 業務プロセスの改善強化
- 新製品発売数、新製品成長率、新製品販売比率
- 新製品売上高、(既存顧客、新規顧客)
- 製品開発時間、新製品開発コスト
- 既存製品新市場開拓額、新製品新市場開拓額
- 立地分析(地域別世帯構成、購買力統計)
- 業態開発企画数、新業態開発数
- 海外取引比率
- 物流ルート分析(時間、配送コスト、物量)
- 業務改善提案数(社員、アルバイト)
【3】人的資源
- 組織能力の向上
- 経営管理者の能力強化
- 一般従業員の能力強化
- IT部門の能力向上
- 全員情報発信の徹底率
- グローバル人材教育の受講人数
- 全員ミーティングでの発言人数
- ITプロセスの成熟度
- 離職率
【4】物的人的資源
- 設備運用の効率化
- 施設運用の効率化
- 重要な情報の入手
- 重要なパートナーとの関係構築
- 設備計画
【5】経済的資源
- 資金調達
- 未来費用としての利益確保
- 有利子負債額
- 当期利益額
【6】生産性
- 人的生産性の向上
- 店舗効率の向上
- 資金生産性の向上
- 一人当たり活動顧客数
- 店舗当たり収益性(新店舗、大型店、新業態)
- 投資利益率(店舗、イベント、宣伝広告)
【7】社会貢献
- 難民支援額
- 障がい者比率
- リサイクル件数
【8】売上・利益(目標ではなく条件)
- 売上高
- 売上原価
- 売上総利益
- 営業利益
- 経常利益
- 当期利益
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカー5つの質問 山下 淳一郎
成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、
その問いに対する答えを考え、明確にすることによって
成功がもたらされている。
ピーター・ドラッカー
経営計画をしっかり作りたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。