8つの領域すべてに
目標は8つの領域すべてに必要である。具体的な目標をもたない領域は、必ずないがしろにされる。何を尺度として何を測定するかが明らかにされていない領域は、放っておかれるだけとなる。
ピーター・ドラッカー
8つの領域をモニターすること
経営者の仕事は、「経営をすること」です。では、何をすれば経営をしていることになり、何をしていなければ経営をしていないと言えるのか。これは、私が何年も何年も追求し続けてきたことです。
事業は、お客様を創り出さなければなりません。そうしなければ、会社は生きていけないからです。また、新しい需要を創り出さなければなりません。そうしなければ、他社に陳腐化させるからです。それらは、人的資源、物的資源、経済的資源に、100%依存しています。それらの資源の活用度合いが事業の成長です。さらに、事業が社会に存在する以上、社会への責任を果たさなければなりません。以上の7つはすべて具体的な企業活動です。これらの活動を明らかにすれば、どれだけの利益を確保しなければならないかが明らかになります。それが明らかになれば、自ずと必要な売上が算出されます。
OSのないパソコンは正常に動作しません。同じように、経営のない会社も正しく稼働しません。この八つの領域それぞれにおいて目標も立てず、その進捗の確認もせず、軌道修正もしなければ、経営をしていることにはなりません。この八つの領域それぞれにおいて、目標を立て、その進捗を確認しながら、軌道修正していくことによってはじめて経営をしていると言えます。早速、今日から、「八つの領域それぞれにおいて」に手を付けてください。
- 現在のお客様の満足を向上させること
- 新しいニーズを創り出すこと
- 人を採用し、人を配置し、人を育成すること
- 物を入手し、物を配分し、物を活用すること
- 資金を調達し、資金を配分し、資金を活用すること
- 生産性を高めていくこと
- 社会的責任を果たすこと
- 以上の活動を行うために必要な利益を確保すること