目標は、一見不可能と思える挑戦を言い表したもの
事業の定義は、目標に翻訳しなければならない。
そのままではせっかくの定義も、決して実現されることのない洞察、
よき意図、よき警告に終わる。ここでいう目標とは、具体的な目標である。
抽象的であってはならない。
ピーター・ドラッカー
私は、経営者が経営計画をつくる際に
そのお手伝いをさせて頂くことがあります。
経営計画を立てるということは、
経営目標を明らかにするということです。
立てた目標を達成する会社とそうでない会社があります。
目標を達成できない会社は、なぜ、目標を達成できないのでしょうか?。
目標をたてる時に方針が出力される場合があります。
たとえば、次のようなものです。
- 〇〇を徹底する。
- 〇〇を増やす。
- 〇〇を減らす。
- 〇〇を最適化する。
- 〇〇を強化する。
- 〇〇を効率化を図る。
- 〇〇を加速させる。
- 〇〇を円滑化する。
これらは、「そうでありたいもの」です。
つまり、方針であって目標ではありません。
目標とは、あくまでも「一見不可能と思える挑戦」です。
方針はおおよその方向を示したものであり、
抽象的であるために具体的なアクションが起こりません
。具体的なアクションが起きないために、
打つべき時に打つべき手立ては打たれず、
結果として、目標は達成されません。
目標を達成できない一番の理由は、
「目標を達成する力がない」のではなく、
「目標を達成するアクションがない」からです。
目標とは「具体的な何かを具体的な何かによって
具体的に変えるための具体的な行為」です。
具体的な目標とは、
- _月_日までに、新規契約を_件獲得する。
- _月_日までに、生産率を_%にする。
- _月_日までに、在庫を_個に減らす。
- _月_日までに、新店舗を_件出店する
- _月_日までに、新サービスで顧客満足度を_%にする
- _月_日までに、_人のリーダーを昇格させる。
といったものです。
目標が具体的かどうか。
これが「目標を達成する会社としない会社の違い」です。
これだけです。経営者の考えが、決して実現されることのない
よき意図に終わらないためにも、
「抽象的ではない具体的な目標」をたててください。
ドラッカーを学びたいとお考えの社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには、基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。