社会生態学者 ドラッカー
ドラッカーを理解するためには、ドラッカーが何のために何を追究したのかを
理解する必要があります。ドラッカー教授はこう言っています。
私は社会生態学者だと思っている。自然生態学者が生物の環境を研究するように、
私は人間によってつくられた人間の環境に関心をもつ。
ドラッカーは、歴史や現在の社会を観察し、
そこにうごめく様々な課題を世に提示されました。
ここでは経営という分野に限定した著作を紹介しています。
『現代の経営』1954年
世界から”マネジメントの父”と呼ばれるよう になった経営の原典。
経営の何たるかはすべてここにあります。
社会の機関として存在する企業の経営が社会の良し悪しをも決めていく
という論点は、世界中の企業と経済に計り知れない影響を与えました。
出版社:ダイヤモンド社,著者:ピーター・F・ドラッカー,訳者:上田惇生
『創造する経営者』1964年
事業の目的は利益と認識されていた時代に、ドラッカー教授は、この著書で
「事業の目的は顧客の創造」と述べられました。
以降、様々な戦略本が出ていますが、いまだこの本を超える戦略の本はないと言ってよいと思います。
机上論ではなく、現実的に成果を出すためにどうすればいいか、
その核心をあらわされています。
出版社:ダイヤモンド社,著者:ピーター・F・ドラッカー,訳者:上田惇生
『経営者の条件』1967年
成果をあげるための本です。常に不確実性と対峙しながら、成果をあげるために働くビジネスマンは、
全員が組織のトップのような働き方をしています。
そうでなければ、組織の発展も、社会の繁栄もあり得ません。
同時にそうあるために、どうすればいいかを具体的な取組み方にを
提示されているビジネス界における別格の書です。
出版社:ダイヤモンド社,著者:ピーター・F・ドラッカー,訳者:上田惇生
『断絶の時代』1969年
世界中で読まれ世紀のベストセラーです。時代を捉えた本は数多くあります。
しかし、本書のようなスケールの大きい視点で時代変化を捉えた本は
他に類 を見ません。社会を生きている一つの生命体と捉え、
その変化と進化を描いた社会生態本と言えると思います。
今日の大転換期を本質の姿を明らかにされた名著です。
出版社:ダイヤモンド社,著者:ピーター・F・ドラッカー,訳者:上田惇生
『マネジメント』1974年
マネジメントを体系化し、マネジメントの仕事をあらわしたマネジメントの決定版。
社会を規定していくものがマネジメントとされた著作です。
また、トップマネジメントの役割と実務ついて、取り組むべき戦略を
明らかにされています。加えて、求められるスキル、組織のテーマなど
寸分の曖昧さを遺さず、書き綴られている必読の一書。
出版社:ダイヤモンド社,著者:ピーター・F・ドラッカー,訳者:上田惇生
『イノベーションと起業家精神』1985年
凡人さえも天才的な経営を行えるようになることを書きあらわされた
世界最初の方法論の書です。
変化しゆく社会の中で、どのように進化し、
成果を出していけばよいのかを明確にをあらわしています。
出版社:ダイヤモンド社,著者:ピーター・F・ドラッカー,訳者:上田惇生
山下淳一郎の著書紹介