
事業の目的は企業の外にある。企業が社会の一機関である以上、
事業の目的は社会に求めなければならない。
事業の目的として有効な定義はただ一つである。
それは、顧客を創造することである。
ピーター・ドラッカー
現代の経営(1954)
1954年に発刊された『現代の経営』は、世界で最初のマネジメントの本です。
ドラッカー教授は『現代の経営』で、"社会は、組織からなる社会となる"ことを
指摘されました。組織から成る社会が正しく運営されるために、
ドラッカー教授は、マネジメントを体系化されました。
ドラッカー教授は、社会のいち機関である企業の経営の良し悪しが、
社会の良し悪しを決定付けることを明らかにされました。
そして、事業の目的を利益とする誤りをただし、
事業の目的は、顧客を創造することだけであると断言されました。
企業は、「利益を必要とする組織」であって「利益を目的とする組織」ではありません。
経営(マネジメント)は、良い変化を生み出すために、良い組織運営をする手段です。
事業の目的は、会社によって、組織によって定義づけられます。
その目的を定義づけるものとして、ドラッカー教授は、
わたしたちに考えなくてはならない3つの視点を教えてくれています。
それが次の3つです。
- われわれの事業は何か
- われわれの事業は何になるか
- われわれの事業は何でなければならないか