トップの仕事は、オペラの総監督の仕事に似たものとなる。スターがいる。命令はできない。共演の歌手が大勢いて、オーケストラがいる。裏方がいる。そして聴衆がいる。すべて異質の人たちである。しかし総監督には楽譜がある。みなが同じ楽譜をもっている。その楽譜を使い、最高の結果を出す。トップが取り組むべき仕事がこれである。
ピーター・ドラッカー『ネクスト・ソサエティ』
オーケストラは、
複数の演奏者が、それぞれ異なる楽器で、一つの曲を演奏します。複数の演奏者が、どんな時に、どのように、何をすればいいかお互いがわかるために、オーケストラは楽譜を必要とします。それと同じように、わたしちたちの組織も、複数の人間が、それぞれ異なる役割を担って、一つの事業を進めています。
複数の人間が、どんな時に、どのように、何をすればいいかお互いがわかるために、組織は計画を必要とします。また、演奏者は、楽譜を見れば、何をするのか、どうやるのか、自分の仕事を決めることができます。
計画もそれ同じように、組織が思い描く将来の姿のために、働く人が、何をするのか、どうやるのか、自分の仕事を自分で決めることができるものです。そう考えると、社長の仕事は、まさに、”オーケストラの指揮者”です。