これからの乱世で組織が生き残って成功するには、自らを変革の促進者に変えていかねばならない。
ピーター・ドラッカー『ネクスト・ソサイエティ』
変化を新たな機会と観る
1445年の印刷技術の普及によって、書籍が生まれ出版事業が生まれ、教科書が発明されたことで、教育事業とともに学校制度が出現しました。1776年の産業革命では、鉄道の利用によって信号が開発され、旅行という新しい事業が出現しました。
大きな時代の変化のたびに、考えてもみかった新たな事業が次々生まれてきたのと同じように、IT革命もITとは関係ないところで、これから思ってもみない事業が次々生まれることは必至です。進化する者だけが生き残り強い者は絶滅するという自然界の鉄則は、社会も同じです。
いま起っている大きな時代の変化に対応するためには、変化が完全な変化になる前から準備をしておく必要があります。組織は戦略に従う。社会が変われば、事業が変わります。事業が変われば戦略が変わります。戦略が変われば組織も変らざると得ません。変化に対応していくため従来とは異なる組織が求められます。変化を脅威として観るのではなく、新らたな機会として捉えることを当然とした組織をつくる必要があります。それが、マネジメントの仕事です。