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真に例外的な問題を除き、あらゆるケースが
基本の理解に基づく解決策を必要とする。原則、方針、
基本による解決を必要とする。一度正しい基本を得るならば、
同じ状況から発する問題は実務的に処理できる。
ピーター・ドラッカー
意思決定のルールをつくる
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あなたにご質問します。
ある会社に二人のリーダーがいました。
一人は部下が頻繁に指示を仰ぎに来るリーダーです。
もうお一人は部下が指示を仰ぎに来ることのめったにないリーダーです。
あなたは、この二人のうちいずれが
優秀なリーダーだとお考えになられるでしょうか?。
多くの方は、上記の情報だけで考えれば、
後者とお答えになられる方が多いそうです。
部下が頻繁に指示を仰ぎに来るということは、
判断基準を明示されていない表れです。
つまり、部下は「判断することができない」
という状態で仕事にあたっています。
部下が指示を仰ぎに来ることがめったにないということは、
判断基準が明示されているために、部下は「判断をすることができる」
という状態で仕事にあたっているということです。
働く人が、最大限自分で判断できるように、
判断の基準となるものを明示しているという点で、
一人目のリーダーは優れていると言えましょう。
そうするためどうすればいいのでしょうか。
ドラッカー教授はこう言っています。
真に例外的な問題を除き、あらゆるケースが
基本の理解に基づく解決策を必要とする。原則、方針、
基本による解決を必要とする。一度正しい基本を得るならば、
同じ状況から発する問題は実務的に処理できる。
ピーター・ドラッカー
経営者の仕事は、「意思決定で成果をあげること」です。
現場で特別なことが起こり続けることはありません。
そのように考えると、毎回毎回、同じ意思決定を
繰り返していないとも言えません。
実は同じ意思決定と何度も何度も繰り返し行っています。
同じ状況から発する事は、ルールに基づいて処理できます。
繰り返し行っている意思決定を一つ見つけてください。
意思決定のルールを一つつくりましょう。
そうすることで「意思決定を必要としない状態」が一つつくられます。