コンサルタントとしての私の最大の長所は無知になりいくつかの質問をすることである。
ピーター・ドラッカー
ドラッカー教授は、アドバイスする人ではなく問う人
であったと思います。ドラッカー教授は、答えを導き出すヒントを与えてくれる方と言ってよいと思います。ドラッカー教授の、お客さまとの関わり方も、「問題の解決ではなく機会の発見」であり、「事業の改善ではなく事業の最適化」がほとんどです。
コンサルティングは、何かをうまくやらせたり、何かをさせたり、やめさせたりすることが目的ではありません。同時に、コンサルタントはそもそも思考の操作などしませんし、できません。また、仕事の代わりをすることもしませんし、できません。その意味で、コンサルティングはあくまでも「価値ある変化を生み出すプロセス」といえます。適正解を導き出す方法を知っていても、正解を持っているわけではありません。ゆえに、コンサルティングは「創造的」にならざるを得ません。そうです、理屈にこだわるのではなく、現実にこだわる仕事です。
「同じことをできないにしても良いことは真似る」、これが私の考えです。わたしも、「問いかける」ことでお客さまに大量発言して頂きます。お客さまは大量発言することで考えを整理され、結果として新しい考えや新しい行動が発生します。「問い」を受けたお客さまは、そのことについて、考え始め、やがて、常に自問を繰り返します。長期的、継続的、集中的に、そのことを考えるようになります。それが、新しい考えと新しい行動の原動力になります。