私が13歳のとき、先生が生徒に「何によって人に憶えられたいか」
と聞いた。先生はこう言った。「いま答えられるとは思わない。
でも、50歳になって答えられないと問題だよ。
人生を無駄に過ごしたことになるからね。
ピーター・ドラッカー
経営者が能力の前に求められるもの
わたしが経営幹部の時代に、
トップから言われ続けたことがありました。
いまでもそれを忘れずに覚えています。
それは、「できるかできないかではなく、
やりたいのかやりたいくないのかだ」、
「できないというのならできる人と交代くれ!」、
「誰もお願いなどしていない、やりたくないのなら
別に経営者でいる必要はない」。
それから時が過ぎた数年前のこと。
わたしは、ある会社の経営会議に同席していました。
その席で、こんな言葉を耳にしました。
「いまの自分の能力ではできるかどうかわからないー」。
そのときはじめて、当時自分が言われた言葉の意味を
理解することができました。経営者は、
雇用されているのではなく、組織の明日を任されている。
重要なことは、できるかできないか
という「能力」の前に、こみ上げる情熱があるかどうか、
それをやりたいという「意思」があるかどうかが
問われているのだ、ということ理解しました。
経営に限らず、もとより約束された未来など存在しません。
とくに経営者の仕事は、不確実性との対峙です。
確実性の中での仕事を望むのであれば、
自ら経営の任をもつべきかどうか考えなくてはなりません。
翻って「何によって人に憶えられたいか」
という問いに対する答えは、自分自身を成長に
導いてくれるものです。自身の歩むべき道を定めれば、
できるできないといった種の言葉は消えるに違いありません。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカーが教える最強の後継者の育て方 山下 淳一郎
明日のマネジメントを担うべき人材を今日準備しなければならない。
ピーター・ドラッカー
後継者を育成したい社長様へ
明日のトップマネジメントを育成し、 組織の精神をつくりあげなければならない。
ピーター・ドラッカー
将来にわたって繁栄し続けるためには、人材育成が不可欠です。
会社の明日を担う、経営人材を育成しましょう。
「ドラッカーの後継者育成プログラム」を見る