日本の社会にとって、非営利組織は今後ますます重要な存在になっていく。社会的なニーズ、欲求、期待は高まるばかりである。しかも、それらのものに応えるべき政府の能力が限界に達して久しい。
ピーター・・ドラッカー『非営利組織の経営』
社会は常に変化しています
ゆえに、
社会の中核的存在である行政機関は、本来、常なる革新が求められます。とはいえ、行政機関は変化適応者でないこ とは言うまでもありません。したがって、ニーズに応えるだけではなく、未来の顧客が思ってもみない新しいニーズを創り出すことも行政機関の重要な役割の一つであると考えられます。
ドラッカー教授は、
「社会的なニーズ、欲求、期待は高まるばかりである。しかも、それらのものに応えるべき政府の能力が限界に達して久しい。一方で 非営利組織は、それぞれに特有の仕事に取り組む以上の役割を果たしている」、と述べられ、行政機関が今後ますます重要な存在になっていくことを示唆されて います。
どのような組織も
昨日の姿で、明日をつくることはできません。組織は、昨日の仕事を廃棄し、今日の仕事を自ら陳腐化することに導くセンサーを必要と します。具体的には、次の4つの姿勢を持ち合わる人、つまり、「変化を起す人をつくる」ということが、人材育成の第二の課題として考えられるのではないか と思います。
- 過去ではなく未来を選ぶ。
- 問題ではなく、機会に焦点を合わせる。
- 横並びでなく、独自性を持つ。
- 無難で容易なものでなく、変革をもたらすものを選ぶ。
(社団法人日本経営協会 NOMA行政情報 No.36 掲載)