今日でも私は「何によって人に憶えられたいか」を自らに問い続ける。これは自らの成長を促す問いである。なぜならば、自らを異なる人物、そうなりうる人物として見るよう仕向けてくれるからである。
ピーター・ドラッカー
自らの成長を促す問い
ドラッカー教授が『非営利組織の経営』という著作を世に出したのは、88歳のときです。88歳の高齢になってなお、継続的成長の歩みを崩さない雄姿にあ らためて、本物の底知れない偉大を感じます。
成長というテーマにおいて、経営者に共通する関心事は、「人間力」といったものに集約される気がします。何によって記憶されたいか―。この問いは、自分自身を客観的に考えさせてくれます。「思っても見ない自分に導いてくれる自分」を発見し続けることで、「なりうる自分に仕向ける自分」でいることができるのだと思います。自らの成長を促す問い。持ち続けたいですね。