販売とマーケティングは逆である。同じ意味でないことはもちろん、補い合う部分さえない。もちろん何らかの販売は必要である。だが、マーケティングの理想は、販売を不要にすることである。
ピーター・ドラッカー『断絶の時代』
自社のサービスについて徹底的に考え抜く
マーケティングという言葉は、日本では営業と同意語のように使われています。マーケティングと営業は、同じ意味ではありません。ドラッカー教授は、「補い合う部分さえない」とまったく別々のものであることを強調されています。「売りたいものからスタートする」のが営業で、「顧客のニーズからスタートする」のがマーケティングです。
マーケティングと聞くと、「市場調査」と考える方が多いようです。たしかに市場調査も含まれますが、マーケティング=市場調査ではありません。そもそも市場調査は、万能ではありません。その理由は、まだ市場に出ていないものを市場調査することはできないからです。ゆえに、予期できないものを知る視点が必須です。それは次の9つです。それらを、自社のサービスに置き換えて徹底的に考え抜いて頂く講座でした。これからの飛躍的な繁栄が楽しみです。
- サービスを利用してるはずの人が利用してくれない理由は何か?
- 顧客は、時間とお金をどのように使っているのか?
- 他社のサービスを利用している人は、他社の何が魅力でサービスを利用しているのか?
- 自社のサービスのうち、本当に重要なものは何か?
- どんな状況になると、自社のサービスは不要になるか?
- 顧客にとってどのようなサービス群がふさわしいと言えるか?
- これから競争相手になる可能性がある業種は何か?
- 強みを生かして参入できる市場があるとするとそれはどこか?
- 不合理に見える顧客の行動は何か?