知識労働者は自らをマネジメントしなければならない。
自らを最大の貢献を行える場所に位置づけ、
自らを成長させなければならない。行なうこと、行なう方法、
行なうときを、いつ、いかに変えるかを知らなければならない。
ピーター・ドラッカー
一人の内面的成長が社会の行く末を決める
今日は、〇〇〇庁でマネジメント研修でした。研修に参加した翌日はもう研修の内容はおろか、参加したことも忘れ去っている。このようなことは研修に参加した人であれば、一度は経験のあることではないかと思います。それは研修に参加した人の意識が低いからでしょうか。それとも、研修そのものに価値がなかったからでしょうか。今日は研修の視点から考えたいと思います。
研修とは何か。何のための研修か。そう考えるとき、研修は、「教える人と教えられる人がいる単なる場」ではなく、「より良い成果を生み出すために学ぶ場」であると言えます。その中にあって、多くの研修は、能力を高めることに主たる目的が置かれています。能力を高めるということは、優れたやり方をただ知るだけではなく、優れたやり方を自分の一部にしてはじめて成果としてあらわれ、研修に参加した価値があったということになります。
世の中に多くある優れた方法は、人の能力を高める支えになっていることはたしかです。しかし、基本と原則を無視して、ちぐはぐなノウハウをつなぎ合わせたところで成果があがるかというとそうではありません。社会は組織の集合体であり、その組織は人間一人ひとりの集合体です。一人ひとりの内面的成長いかんに社会の行く末がかかっています。次の新しい社会を創り出していくために、「イージーなノウハウを知る」だけでなく「正しい問いを問い続ける」こともわすれてはならない取り組みなのです。
- 当初、あなたはどのような想いで現在の組織に関わったのですか?
- 現在、あなたはどのような想いでこの組織で仕事をしていますか?
- 未来に向けて、あなたは何を目指していますか?