目標に照らして自らの仕事ぶりと成果を評価測定できなければならない。それらの情報を手にすることは不可欠である。しかも必要な措置が取れるよう、それらの情報を早く手にしなければならない。
ピーター・ドラッカー『マネジメント』
なぜ、経営理念が浸透しないのか
今日は、あるCEOと電話で2時間懇談をしました。"経営理念が浸透しないので困っている"というテーマでした。トップがミッションを連呼したり、従業員にミッションを復唱させたりしたとしても忙しい日々の業務に追われ忘れ去られてしまうのが現実です。経営理念とは行動の基となる考え方です。ゆえに、経営理念の浸透とは、一人ひとりがミッションのために仕事をしている状態のことを指します。
経営理念を浸透させるためには、まず2つの取り組みが必須です。一つは、なぜそのミッションが重要なのかを理解してもらうことです。もう一つは、ミッションからつくられた目標に照らし合わせて、従業員一人ひとりが、自分で自分の仕事を測定できるようにすることです。
その測定結果の内容が、具体的に何をすべきか教えるものとなります。結果として、ミッションが日常の仕事に落とし込まれている状態をつくりだすことができます。ミッションとは、顧客に貢献できる何か、であることは言うはまでもありません。加えて、ミッションに貢献した人をどのように賞賛するかも決めてください。
- ミッションの重要性を伝えていってください。
- ミッションから目指すべき目標をつくりだしてください。
- 一人ひとりが自分で自分の仕事を測定できるようにしてください。
- ミッションに貢献した人をどのように賞賛するかを決める。