成果が何であり、何に力を集中すべきかを明らかにしなければならない。
リーダーたる者は、意味ある成果を確実なものにするために、
何を行うかを決定する責任を持つ。
ピーター・ドラッカー
経営計画はここからはじめる
今日は某企業の経営陣と一日かけて年間計画のための会議でした。
わたしたち人間がわずかの時間でできるのは、
既に知っていることを考えることだけであり、
既に行ってきたことを振り返ることだけです。
来期の計画とは、今期と決別するための道筋です。
ゆえに、来期の計画は2時間程度の時間が何度あったとしても
できるものではありません。ところが2時間程度の会議を何度も何度も重ねて、
前期と同じような計画をつくりあげているのが実態です。
違うのは、数字の目標が上乗せされているだけです。
成果とは「お客さまで起こるよい変化」です。
計画とは「お客さまに喜んで頂くために欠いてはならない取り組み」です。
計画の目的は、「これまでにない良い結果を生み出すこと」にあります。
したがって、成果をあげるためには「どんな結果を生み出したいのか」を
明らかにする必要があります。ゆえに、計画とは「どんな成果をあげるのか」を
決めるところからはじまります。
適切な成果を決めることできれば、成果のあがる方向に向けて
成果を測定していくことができます。使命への貢献度合いをモニターしながら、
働く人本人がどう頑張っていけばいいかがわかる状態になります。
そのような形で成果が決まればあとは「どのようにして成果をあげていくか」、
を決めるだけです。その中身が計画となります。
今日は、成果を決めるだけで8時間以上の時間を要しました。
次回は、計画の中身です。
どのような成果をどのように測るのか
- 測定内容を明らかにする
- 達成度合いを測定する
- 測定に手間が掛からないこと
- 適した精度であること
- タイムリーであること
- 使用法が単純であること
- 行動変化を生み出すもの
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカー5つの質問
著 者 :山下 淳一郎
出版社 :あさ出版 1,300円(税別)
成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、
その問いに対する答えを考え、明確にすることによって
成功がもたらされている。
ピーター・ドラッカー