戦略には四つある。総力戦略、ゲリラ戦略、ニッチ戦略、
顧客価値創造戦略である。そのうちの二つを組み合わせ、
時には、三つを組み合わせ一つの戦略とすることができる。
ピーター・ドラッカー
第2回 経営戦略
今日は、淑徳大学エクステンションセンターにて「MBAのエッセンスが学べる講座」でした。第2回目のテーマは、経営戦略でした。本日も経営者、税理士、経営コンサルタント、大手企業の管理職といった様々な方にいらしていただきました。心より感謝申し上げます。
ドラッカー教授がつくろうとされていた社会は、「継続的な繁栄が可能な社会」です。様々な組織の集合体が社会です。ゆえに、社会が繁栄していくためには、様々な組織が繁栄していかなくてはなりません。組織が繁栄していくためには、事業を成功させ、姿かたちを新しくしながら事業を存続させていく必要があります。ビジネスの世界にはじめて戦略という言葉を取り入れたのは、社会の繁栄を追求されたドラッカー教授です。
戦略とは、"儲ける秘術"でもなければ、"ひらめいた良い方法"のことでもありません。戦略とは、"お客さまのニーズに始まりお客さまの満足で終わる道筋"のことです。ドラッカー教授は、「失敗のほとんどは、戦略を知らないことが原因である。適切な戦略によってかなりの確率で事業を成功させることができる。」と言われています。下記の4つの戦略から、2つ以上組み合わせて、適切な戦略を導き出してください。繰り返しになりますが、戦略とは"お客さまのニーズに始まりお客さまの満足で終わる道筋"のことです。
- 総力戦略 (市場支配をめざす)
- ゲリラ戦略 (他社の手薄を狙う)
- ニッチ戦略 (隙間を占拠する)
- 顧客価値創造戦略 (既存の価値を新たな価値に変える)