組織において最も重要な決定は、人事決定である。
人の強みにマッチする仕事をさせなければ能力は発揮されない。
事業やサービスなどについて賢明な決定を下しても、
人事決定を正しく行わなければ成果は上がらない。
ピーター・ドラッカー
連載「強い組織を作る!配属・異動のルール」
第3回 人事の決定5つのルール
第3回は、「人事の決定5つのルール」についてお伝えします。
「5つのルール」の解説の前に、GM社のエピソードをご紹介します。
GM社のトップを約30年務めたアルフレッド・スローンは、
アメリカ陸軍のと同じ方法で人事の決定に取り組み、
見事な成果を挙げた人です。
アルフレッド・スローンは、適切な人事のステップを
踏んでいたことによって、GM社を世界最大、
かつ最も高収益の企業に育てあげました。
アルフレッド・スローンは、人事の決定が組織のなかで
最も重要な仕事であることを認識し、
人事の決定については、時間と労力を惜しみませんでした。
GM社のコンサルティングをしていたドラッカー教授は、
GM社のトップであるアルフレッド・スローンの身近にいて
数多くの重要な決定が行われる役員会議によく出席していました。
そして、ある会議でみっちり3時間かけて話し合われた内容は、
小さな部門の末端の人事だったといいます。
ドラッカー教授は、アルフレッド・スローンに、
「どうして多忙なあなたと重役が3時間も末端の人事について
時間を費やすのですか?」と尋ねたところ、
アルフレッド・スローンの答えはこうでした。
「成果を挙げるのは職場であって、経営陣ではない。
もし後になって失敗したら3時間では済まない」
それでは、アルフレッド・スローンが実際に行ってきた
「人事の決定5つのルール」についてご説明します。
(内容は本誌をのぞいてみてください)
人材を育成したい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。