マネジメントとは一つの体系である。
単なる常識の一つとすべきものではない。
一つの立派な知識体系である。
同時に、それらの領域へのアプローチの仕方を明らかにし、
新しい課題と挑戦に応えるための原則、方法である。
ピーター・ドラッカー『マネジメント』
強いて言うならば2つのこと
なぜ、経営がうまくいかないのですか?。先日そのようなご質問を頂きました。このご質問は「なぜ、人生うまくいかないことがあるのか?」と同じもので、"これだ"という一つの答えがあるわけではありません。それをご理解頂いたうえで、強いて言うならば、次の2つのことが考えられるかもしれません。
1つは、経営に正解がないという点です。あるのは「経営論の正解」ではなく「経営者の意思」です。経営者に求められるのは、適切な意思決定を導き出すことです。経営とは自ら道を創り、自ら歩むものです。一方、自然に法則があるのと同じように、経営にも原理と原則があります、それを無視して経営を進めてもなかなか事業を繁栄させていくことはできません。"適切な意思決定を導き出していくためには、経営を体系的に取り組む必要がある"のです。
2つ目は、経営は部分最適の足し算ではないという点です。経営者に求められるのは全体最適です。経営の理論は数多くあり、学ぶ場も無数にあります。事業戦略、財務管理、組織構築、人材育成といったそれらの部分を得たからといって、経営がうまく進むわけではありません。たとえ優れた方法論であったとしても、それらを縫い合わせたところで全体最適を生み出すものにはなりません。"全体最適を生み出すためには、経営を体系的に取り組む必要がある"のです。
絶対論は申し上げません。ただし、一番の近道は、経営を創始し経営を体系化されたピーター・ドラッカー教授のマネジメントを取り入れられることかもしれません。ぜひ、ピーター・ドラッカー教授の「新しい課題と挑戦に応えるための原則、方法」を御社の経営に活用していってください。