事業の定義は検証していかなければならない。
石板の碑文ではない。事業の定義のなかには、
長く生きつづける強力なものがある。
しかし、あらゆる事業の定義が、やげて陳腐化し実効性を失う。
ピーター・ドラッカー『未来への決断』
「適切に行う」前に「適切なこと」を行う
スマートフォンはiphoneをキッカケに急速に普及しました。その変化がわたしたちにどのような影響をもたらしたのでしょうか?。現在、多くの方が、スケジュール管理にスマートフォンを活用されています。スマートフォンの急速な普及によって文具メーカーで安定して売れていた「システム手帳」の需要が激減したそうです。
特定された住所にしか配達しなかった宅配ピザ屋さんは、スマートフォンに付いているGPS機能によって、特定された住所でなくても所在場所が特定できるようになりました。その影響によって花見を楽しむ人、サッカーの練習をしている人、草野球で盛り上がっている人、河原でバーベキューをする人など、宅配ピザ屋さんは、いままでお客様の対象にならなかった方々がお客様となったことでピザの需要が増えたそうです。
このように「事業は社会の変化の影響を必ず受ける」のです。いままで行っていたことを強化すればいいとは、限らないのです。「適切に行う」の前に「適切なことを行う」ことが求められます。ぜひ、「自社の事業」について定期的に確認する機会をつくってください。