組織は、目的ではなく、手段である。
それらの中核の機関がマネジメントである。マネジメントには、
自らの組織をして社会に貢献させるうえで三つの役割がある。
それら三つの役割は、異質ではあるが同じように重要である。
ピーター・ドラッカー
社会のお役に立つために存在する
本業の傍ら、時として研修をさせて頂くこともあります。今月は2週間かけて、〇〇〇庁1000人の職員の方々に行政組織のマネジメント研修を実施させていただきました。マネジメントとは、「人と力を合わせて組織で成果をあげること」、です。あらゆる組織の目的は組織の外にあります。組織の目的が組織の外にあるならば、組織の成果もまた組織の外にあります。病院であれば、目的は患者さんの病気を治すことであり、患者さんの病気が治ることが成果です。
真面目にやっていればそれでいい。そんな仕事は一つとしてこの世に存在しません。あらゆる仕事が成果をあげるために存在しています。法律に基づく公務であればなおさらのこと、社会に向けられた使命の大きさは計り知れません。マネジメント研修というと、方法論に焦点が当たられたものばかりですが、「何のために」という根本的なことを問いたださなければ、意味がありません。
人と力を合わせて組織で成果をあげるためには、マネジメントは3つの役割を果たさなくてはなりません。1つは「お客様に喜んで頂くこと」です。2つ目は「働く人が幸せになること」です。3つ目は「社会のお役に立つこと」、組織の得意なことを活かして、人と社会が抱える問題の解決に挑むことです。