意思決定は機械的な仕事ではない。リスクを伴う仕事である。
それは判断力への挑戦である。大切なことは、問題への答えではなく、
問題についての理解である。成果をあげるために、ビジョン、
エネルギー、資源を総動員することである。
ピーター・ドラッカー
こうして事業の可能性はつくり出される
1.事業について議論する
経営会議は、「事業について議論する場」です。
業務会議でも営業会議でもありません。
事業について議論されなければ、お客様を無視した営業強化だけに
力が注がれるようになります。それはただのストーカーです。
事業について議論することによって、
事業機会が生み出され、組織は繁栄の可能性を得ることができます。
2.主語をわれわれにする
経営会議は、「全体最適を生み出す場」です。
うちの部署は、そちらの部署は。主語がこうなれば、
部分最適が衝突する部門長会議になってしまいます。
全体最適を失った事業が繁栄するはずがありません。
主語をわれわれにすることによって、
組織全体に立った考えが交わされ、
組織は繁栄の可能性を得ることができます。
3.人の考えを否定しない
経営会議は、「共通の考えをつくり出す場」です。
人の意見を評価したり、否定したりすれば、
誰も発言しなくなります。自分の考えを発言しにくい組織が
繁栄するはずがありません。人の意見に、
否定と批判をしないようにしましょう。
そうすれば、全員の考えが出力され、
組織は繁栄の可能性を得ることができます。
4.満場一致の場合は決定しない
経営会議は、「意思決定の理解を深める場」です。
理解を深めるには 多面的な認識が必要です。
また、異なる考えの衝突がなければ、のちの惨事は予想されず、
あとになって問題の解決に追われることは必至です。
異なる考えの出力によって意思決定の理解が深まり、
組織は繁栄の可能性を得ることができます。
5.建設的な反対意見を話し合う
経営会議は、「意思決定の精度を高める場」です。
反対意見がないということは、
徹底的に考えられていないことと同じです。
徹底的に考えられていない事業がうまくいくはずがありません。
あーでもない、こーでもない、という反対意見の応酬によって、
意思決定の精度が高められ、
組織は繁栄の可能性を得ることができます。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカー5つの質問
著 者 :山下 淳一郎
出版社 :あさ出版 1,300円(税別)
成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、
その問いに対する答えを考え、明確にすることによって
成功がもたらされている。
ピーター・ドラッカー
満員御礼、ありがとうございます