仲の良さだけで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー『マネジメント』
「マネジメント」が会社をチームに変える
ドラッカー専門のコンサルタントとして講演、 執筆活動を続けながら、大手企業の経営陣と 1日6時間の「経営会議」を進める山下淳一郎 社長。全国を飛び回る山下社長に、同社が考え る「マネジメント」についてお話を伺った。
マネジメントコンサルタントというと経営指導をイメージしますが
経営指導はしないそうですね。
はい、経営者に経営指導は必要ありません。なぜなら、その会社にふさわしい経営はその会社の経営者が一番分かっているからです。 経営とは、「会社で成果を挙げるためのツール」であり、経営者に必要なのは、「経営指導」ではなく「ツールの取扱い方」なのです。
1日6時間の「経営会議」とは真剣な取り組みを感じますね。
ツールの取り扱い方、 つまりドラッカーの「マネジメ ント」を1回6時間の「経営会議」で、1カ月に1度、年間12 回 行います。時間にすれば 72時間と短いのですが、1年後には会社が変わること保証をします。
「経営会議」では具体的に何をするのですか?
「会社で成果を上げるための最強のツール」である「ドラッカー5つの質問」に取り組みます。「ドラッカーマネジメントの歩く取扱説明書」である私が同席し、参加者と「マネジメント」について話し合いを進めていきます。 経営陣は、「異なる責任を担う一人ひとりの集まり」ではなく、「チーム」なのです。「経営会議」という場で話し合いを通して、チームとしての経営陣(共通理解による協力関係)がつくられていきます。この「共通理解による協力関係」があってこそ会社は「組織」として動き出します。
(一部を紹介させていただきました)