明日を実現するための第一歩が、昨日を廃棄することである。明日新しいことを行えるようになるための前提は、もはや生産的でないもの、陳腐なもの、陳腐化したものから自由になることである。
ピーター・ドラッカー『マネジメント』
前例踏襲と無縁になる
トップの仕事は、組織の明日を創り出すことです。それを具体的な取り組みに置き換えると、「一人ひとりが新しいことに挑戦する状態をつくる」ということになります。なぜならば、目の前の仕事に追われている一人ひとりはどうしても日々の仕事に固定されがちだからです。
意図的に、一人ひとりが新しいことに挑戦する状態をつくり出さなければ、これまでと同じ仕事をこれまでと同じようにやっていくだけの軌道に陥ってしまいます。いわゆる、マンネリです。マンネリから抜け出せない会社が、常に変わりゆくお客様に喜んで頂けるはずがありません。お客様に喜んでもらえない組織が繁栄するはずがありません。ゆえに、トップの仕事は「一人ひとりが新しいことに挑戦する状態をつくる」ことに尽きます。
一人ひとりが新しいことに挑戦する状態をつくることー。それは、これまでの考え方、これまで行ってきたこと、これまでのやり方を捨てていくことです。「前例踏襲と無縁になる」ということです。「明日を実現するための第一歩が、昨日を廃棄することである」、です。