無知や無能、態度の悪さや頼りなさには寛大足りうる。だが、真摯さの欠如は許さない。決して許さない。彼らはそのような者をマネージャーに選ぶことを許さない。いかに知識があり、聡明であって上手に仕事をこなしても、真摯さに欠けていては組織を破壊する。組織にとってもっとも重要な資源である人間を破壊する。組織の精神を損ない、業績を低下させる。
ピーター・ドラッカー
真摯さの欠如は許さない。決して許さない。
人の「弱み」ではなく人の「強み」を生かせる人。「誰が」正しいかではなく「何が」正しいを考える人。「賢さ」よりも「人格」ある人。優秀な部下を「恐れ」ず「「歓迎」できる人。仕事に高い基準を定める人。社長であれば、人事を検討する時は、この5つを基準に考え決めてください。
部下は、上司によって目覚め上司についていくものです。上司の人格と仕事ぶりが部下の成長を決めます。だからこそ、先に述べた5つの基準が大事なのです。尊敬できない上司であっては、部下は自分の人生を無為なものにされているかのような怒りさえ起こります。部下はそのような上司のもとで力を発揮できません。経営者は、部下をもつ上司に対して、5つのことだけは厳しくなければならないのです
一方、上司も生身の人間です。教科書に書かれているような完全無欠のリーダーはいません。知らないこともあれば、失敗することもあります。仕事に対する真摯さがあれば、細かなことは許せるものです。部下、表面上の繕いなど見抜きます。大事なのは根本的な内面です。