成果をあげることは、学ぶことはできるが教わることはできない。
つまるところ成果をあげることは、教科ではなく修練である。
ピーター・ドラッカー
「研修は教科」で「仕事は修練」
研修は、「知識を得る場」で、仕事は「成果を生む場」です。
泳ぎ方がわかったからといって、その瞬間から
泳げるようになるわけではありません、仕事も同じです。
ところが、学んだ泳ぎ方を、部下に伝達しておしまい、
という上司は意外にも多いのです。
それでは、せかっく得た知識が、
上司も部下もスキルとして身に付いていきません。
まさに、「成果をあげることは、教科ではなく修練」です。
「得た知識」を「目に見える成果」に
変えていく挑戦を通して、スキルを高めて
いっていただきたいと願っています。
経営幹部に必要不可欠なスキルは次の4つです。
1.意思疎通のスキル
組織は、「人の集まり」ではなく「考え方の集まり」です。
一方通行では、仕事がスムーズに進まなくなってしまいます。
組織で起こる問題のほとんどは、事前に話し合いがあれば
起こらなかったものです。決め付けや思い込みを許してしまえば、
誤解、不信、怒り、悲しみが火山のように噴出し、
組織が破壊されていきます。ゆえに、幹部に求められるものが、
「意思疎通のスキル」です。
2.全体を把握するスキル
組織は、多面体です。ルーピックキューブのように、
すべての面が整わなければ組織はうまくいかないのです。
なぜなら、一つひとつの仕事は、適切に配列されてはじめて
スムーズに進んでいくからです。したがって、組織で
事業を運営するにあたって必要なのは、
多面体を把握すること、すなわち「全体を把握するスキル」です。
3.客観的に理解するスキル
組織は、異なる機能の複合体です。
一人の都合だけで、一つの部署だけで進められる仕事など、
おそらくこの世に一つとしてないでしょう。
事業を成功に導くためには、いろいろな視点から
検証された判断、行動、方法を見い出して
いかなければなりません。ゆえに、幹部に求められるものが、
「客観的に理解するスキル」です。
4.適正解を導き出すスキル
組織は、工作マシンの寄せ集めではありません。
自分の意思で動く人間の集まりです。
「ロジカルシンキング」なるものは必要不可欠であっても、
それを頼みとすることは危険です。
適切な考えをつくり出していくために必要なのは、
ロジカルシンキングよりもデシジョンメイキング、
すなわち「適正解を導き出すスキル」です。
詳しくは、こちら でお読みになれます
日本に来たドラッカー 初来日編 (山下 淳一郎)
この世にあって何がしかの責任を担う者であるならば、
ドラッカーとは、いま読むべきものである。明日読むべきものである。
10年後、50年後、100年後にも読むべきものである。
ジム・コリンズ
ドラッカーをもっと知りたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。