成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートする。
ピーター・ドラッカー
何に時間がとられているかを明らかにする
先日、経営者を対象に「会社の発展を決める2つのこと」というテーマでセミナーを行いました。一つは、継続的成長に不可欠な7つの視点のうちの一つを、もう一つは経営基盤をつくる5つのことのうちの一つをお話させて頂きました。終了後、アンケートを拝見させて頂きました。ある方のコメント欄に、「今日聞いたこを会社で生かします!」という言葉が書かれていました。ありがとうございます。
これをやろう!、会社に帰った社長のその言葉を聞いた社員さんにとっては、ただえさえ忙しいのに、さらに仕事が増えることになります。もちろん、社員さんは素直に聞いてくれます。しかし、心の中ではこう思っています。「社長のマイブームがまたはじまったぁ~、一週間もすればいつものように忘れてくれるだろぉ」。これが、社長の知らないところで会社が空回りする構図です。
社長の想いが先行するだけで、その日学んだことは、結果として会社では生かされないのです。では、どうすればいいのでしょうか。その日学んだことを生かし、成果をあげるためには、働く一人ひとりが何に時間がとられているかを明らかにしたうえで、「今日聞いたこを会社で生かす」ための行動を働く一人ひとりの日時業務の中に組み込むことです。成果をあげるために、仕事からスタートせず、時間からスタートしてください。