ドラッカー教授は、1959年、日本経営協会の招聘を受け、
初来日されました。そこで開催された「経営の水平線」という講演に
、ソニーの井深さん、オムロンの立石さん、山崎製パンの飯島社長なども
出席されていました。
写真提供:財団法人日本経営協会
Photo Credit:Nippon Omni-Management Association.
臨床的な取り組みを日常の仕事に
ドラッカー教授は、日本初のその講演では、
2つのテーマについてお話しされました。
その2つは、知識社会と世界観の変化です。
知識社会については、"知識が社会の資源となった"
ということについて述べられ、
世界観の変化については、社会が繁栄するうえで、
精神的欲求を満たすことが重要な意味を持つと、
進むべき方向性を示されました。
また、経営者は、社会の問題に応える責任があることを述べられ、
その責任を果たすために3つのことが必要であると主張されました。
1つはマネジメントを学ぶこと、
2つ目は最上の意思決定をすること、3つ目は真摯さです。
(詳細は別の機会にお伝えします)
最後に、ドラッカー教授は、日本に2つのことについて助言されました。
一つは、マネジメントを取り扱う学者を増やすこと、
もう1つは、学んだことを実践する臨床的取り組み、
つまり、学びと実践の両輪を一体のものに力を注ぐことです。
学びを実践を一つのものにして臨床的な取り組みを
日常の仕事にしていくよう取り組んでいきたいと思います。