人間関係に優れた才能を持つからといって、よい人間関係が
持てるわけではない。自らの仕事や人との関係において、
貢献に焦点を合わせることにより、初めてよい人間関係が
持てるのである。
ピーター・ドラッカー
成果をあげるために
200年前のわたし達の社会では、
1世帯ごとに家業がありました。
花屋さんを営む家庭で生まれた子供は花屋さんを継ぎ、
靴屋さんを生業とする家で生まれた子供は靴屋さんを継ぎ、
職業を選択するということのない社会でした。
一緒に仕事をする人は家族であり、
取引先といえばご近所の人達でした。
ゆえに、新しい知識を身に着けたり、
コミュニケーションスキルを高めるという
必要性もありませんでした。
現在、わたし達は、自分の職業を選択し、
自分に必要な知識を身に着け、
スキルの向上に努めながら生活をしています。
人は、それぞれ固有の存在です。固有であるがゆえに、
人それぞれ、長所、短所、強み、弱み、気質、個性、
価値観、事情といったものを持っています。
仕事と関係ないものが仕事に大きな影響を与えています。
どんなに知識があり、高いスキルを持っていたとしても、
人間一人の問題として解決できない類の課題がついてまわります。
ドラッカーはこう言っています。
人間関係に優れた才能を持つからといって、
よい人間関係が持てるわけではない。
自らの仕事や人との関係において、
貢献に焦点を合わせることにより、
初めてよい人間関係が持てるのである。
ピーター・ドラッカー
その課題は、知識やスキルによって
解消されるものではなく、人格的成長を持ってしか
解決することができないのです。
共通目的のもとに、複数の異なる存在が
一つの集団となるために何が必要なのか。
ここに、必要とされるものが「マネジメント」です。
組織で仕事を進めている以上、
上司との意見の相違に悩まされたり、
部下と意思の疎通に苦しんだりと、
職場での人間関係の課題は付き物です。
仕事本来の目的は、続きは、月刊リベラルタイム2月号にて。