知識労働者は意思決定をしなければならない。命令に従って行動すればよいというわけではない。自らが責任を負うものについては、自らの知識によってほかの誰よりも適切に意思決定をしなければならない。
ピーター・ドラッカー
事業の成果に向けて力を合わせる
会社が存在することができるのは、お客様がいるからです。国が崩壊してしまえば、国は国民を国民として扱う力を失ってしまうのと同じように、会社も成果を上げる力を失えば、働く人を働く人として遇する力を失ってしまいます。つまり、職場の人間関係は、仕事の成果なくしては成り立たないのです。もちろん職場の人間関係を軽んじていいということではありません。しかし職場の人間関係を重んじるあまり、事業の成果をないがしろにしては元も子もありません。ここでお伝えしたいことは、仕事の成果をあげるために、仕事上の協力関係があって、初めてよい人間関係を生み出すことができるということです。わたし達は社会の中で生きています。
社会といってもいろいろな組織の集まりです。組織といっても一人ひとりの集まりです。ゆえに、これからの新しい日本をつくっていくのは、いまを生きるわたし達一人ひとりです。人間関係の善し悪しによって、人と人が助け合う社会になるか、闘争に明け暮れる社会になるかが決まってしまいます。貢献とは事業を通して役立つように尽力することです。事業の成果に向けて力を合わせていくことによって、初めていい人間関係が生み出していくことができるのです。