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創業における五つの原則

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運が悪いのではない、資金が足りないからではない。コネがないからではない。マネジメントの失敗によって倒産する。新たに設立される企業の百社のうち七十五社が、マネジメントの失敗を主たる原因として五年以内に倒産している。
ピーター・ドラッカー

リベラルタイム 4月号 ドラッカーの金言 山下 淳一郎

 

大手企業に入社すれば安定が約束されているという神話が消え去って月日が経ちます。時代の潮流が後押ししてか、起業する方が増えています。今回は、起業を考える方に創業における五つの原則をお伝えいたします。原則というと堅苦しく聞こえてしまいますが、起業を成功させるためにこれは守ろう!というものです。起業とは事業を創ることであり、事業はお客様に喜んで頂くことです。

創業時に守るべき第一の原則は、「商品、サービスをお客様に合わせること」です。どんなにいいものであっても勝手に売れていくわけdeはありませんし、人脈で仕事を獲得していくにも限界があります。商品やサービスを選び、買うのはお客様です。したがって、まずお客様に知ることが先です。お客様を理解さえすれば、告知内容、告知方法、販売方法、提供方法など、やるべきことが自ずと導き出されていきます。

第二の原則は、「計画をたてること」です。感覚やセンスに身を委ね、成り行き任せにしないいということです。事業はうまくいけばいくほど現金が必要になってきます。利益が出ているにも、資金繰りに失敗して挫折してしまう会社は意外にも少なくありません。最低でも半年分、可能であれば一年分の運転資金は持っておくようにしてください。

第三の原則は、「トップマネジメントチームをつくること」です。商品やサービスの種類が増えたり、複雑になったり、お客様も増えてくると、一人で仕切れていたものが、一人で仕切れなくなります。事業の成長とともに、0を一にする仕事から一を二にする仕事に変わっていきます。創業者の仕事が事業を創ることから組織を運営することにシフトせざるを得なくなります。するのです。一人の人間で組織を動かしていこうとすれば、創業者は限界さらされます。その限界がそのまま事業の限界となってしまいます。事業を起こすことが得意な創業者が失敗を招くのは、マネジメントにおいてです。一人の限界に直面する前に、複数の人間が協力していろいろな課題を同時に進められる体制をつくってください。

リベラルタイム4月号より一部抜粋

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