経営者には、外部の人間の客観的なアドバイスが必要である。
意思決定について話し合い、耳を傾けることのできる相談相手を必要とする。
経営者の判断や強みを問題にできる外部の人間が必要である。
ピーター・ドラッカー
「知識を身に付けること」と「成果をあげること」は別なもの
コンサルタントは大勢の前で講義する人ですよね?。
これは、ある企業の社長さんとお話した際にその社長さんが言われた言葉です。
コンサルタントは大勢に講義する人ではありません。
もちろん大勢の前で講義することはあるかもしれませんが、
それは本業ではありません。この点についてお話しましましょう。
大勢に医学を講義する人がいたとします。その人は参加者の体温、血液型、体調の良し悪しはわかりません。予め用意したもの話しているのです。その人は医学を話し、参加者は医学を聞いています。一方、一人の患者さんを治療する人がいたとします。その人は患者さんの体温、血液型、どんな病を患っているのか理解し治療を行います。用意したものを患者さんに話しているのではありません。その人は医療を施し、患者さんは治療を受けています。
同じように、講師は参加者がどんな問題を抱え、どんな目標に挑戦しているわかりません。予め用意したものを話しているのです。講師は講義をし、参加者は講義を聞いています。一方、一つの会社を支援しているコンサルタントがいたとします。そのコンサルタントはその会社の目標、課題などを理解した上で会社の発展の為の支援を行います。用意したものをその会社に話しているのではありません。コンサルタントは支援を行い、その会社は支援を受けています。
このように「知識を提供すること」と「発展を支援すること」は全く別です。講師とコンサルタントは似て非なるものです。
「講義を聞くこと」と「コンサルティングを使うこと」は
どちらがいいということではありません。
知識を学びたい場合は、研修を受けたり、セミナーに参加すれば、学ぶことができます。
問題を早期解決し目標を着実に達成したい場合はコンサルタントを使った方がいいでしょう。
目的に応じて使い分けてください。