鋸や金槌しかもたず、ペンチを知らなければ大工はできない。
道具を一揃えにしたとき、はじめて大工ができる。
それが、私が『現代の経営』で行なったことだった。
私はマネジメントを体系としてまとめたのだった。
ピーター・ドラッカー
ある社長さんから頂いたご質問
経営を体系的に取り組むこととはどういうことですか?。
先日、ある社長さんとお話させて頂いていた際に、
そんなご質問を頂きました。どんな会話だったかはさておき、
ここではそのご質問にお答えさせて頂きますね。
経営を体系的に取り組むこととは、
「あらゆる角度から検証したうえ意思決定するということ」
です。ここで言う「あらゆる角度からの検証」がクセモノです。
ドラッカーが体系化したマネジメントは、
「このような視点で考え、このことについて
しっかり決めていきましょう」
というモノが山ほどあります。
そうですね、500もの問いがあるでしょう。
その問いに正面から取り組むことが、
「あらゆる角度からの検証」していくことになるのです。
それが、「経営を体系的に取り組むこと」です。
経営者の仕事は意思決定で明日をつくることです。
意思決定とは、「考えを決める勇気」です。
経営は問題集のように「一つの正解が用意されているもの」ではありません。
経営は「明日を生き抜く今日の知恵」、です。
言うまでもありませんが、経営は「こちらを立てればあちらが立たず、
あちらを立てればこちらが立たず」という現実との格闘です。
だから、「経営を体系的に取り組むこと」が必要なのです。
下記のことを迷わず一言で言い表してみてください。
あらゆるお考えが明確であれば言い表せるはずです。
下記はほんの一例に過ぎませんが、何か一言でも詰まったら…、
会社の繁栄のために、ドラッカーを取り組まれることをお薦めします。
- わが社の信念は、____________である。
- わが社の目的は、____________である。
- わが社の強みは、____________である。
- わが社の顧客は、____________である。
- わが社の成果は、____________である。
- わが社の市場は、____________である。
- わが社の商品は、____________である。
- わが社の方針は、____________である。
- わが社の目標は、____________である。
- わが社の計画は、____________である。
- わが社の戦略は、____________である。
- わが社の戦術は、____________である。
- わが社の組織は、____________である。
- わが社の人材は、____________である。
- わが社の採用は、____________である。
- わが社の育成は、____________である。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカー5つの質問
著 者 :山下 淳一郎
出版社 :あさ出版 1,300円(税別)
成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、
その問いに対する答えを考え、明確にすることによって
成功がもたらされている。
ピーター・ドラッカー