われわれの事業は何かを知るための第一歩は、顧客は誰かという問いを発することである。現実の顧客、潜在的な顧客は誰か、顧客はどこにいるか、顧客はいかに買うか、顧客にいかに到達するかを問うことである。
ピーター・ドラッカー
経営理念の浸透は社内ではなく社外
いつもお読み頂きありがとうございます。経営理念を常に語り、社員も経営理念を理解してくれているにも関わらず、経営理念が浸透している実感を持てずにいる。そんなトップは少なくなりません。社員に経営理念を唱和させたり、社員に経営理念を記憶させようとしても、経営理念は浸透しないのが現実です。経営理念が浸透しないのは、経営理念に魅力がないからでもなく、社員が経営理念に共感してくれていないからでもありません。では、経営理念が浸透しない原因はどこにあるのででしょうか?。
経営理念が浸透しない原因は、対象とするお客様がぼやけているからです。「そのお客様のために」というも思いがなければ、自己陶酔になってしまい、経営理念は薄れてしまいます。経営理念の浸透は、「社内に向けて語るものではなくお客様に向けて行うもの」なのです。。経営理念の浸透は「経営理念が社員一人ひとりの仕事に落とし込まれている状態」です。仕事は「区分された様々な動きによって価値を生み出す機能」です。対象とするお客様がぼやけたままでは仕事も曖昧になって当然です。経営理念は、考えていること、言っていること、行っていること、起こっていることが一致するから浸透する、のです。では、どうすれば経営理念を浸透させることができるのでしょうか?
ドラッカー教授は、次のように言われています。「顧客は誰かという問いを発することである。現実の顧客、潜在的な顧客は誰か、顧客はどこにいるか、顧客はいかに買うか、顧客にいかに到達するかを問うことである」。様々なお客様がいます。お客様が異なればお客様の求めているものも異なります。ゆえに対象とするお客様の求めてるものをしっかりと区分し、理解しなければなりません。次の5つを明確にすることによって経営理念を社員一人ひとりの仕事に落とし込み、経営理念を浸透する状態をつくり上げることができます。最後までお読みいただきありがとうございます。
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- 現実のお客様はどのような人か
- 潜在的なお客様が求めているものは何か
- お客様と出会えるのはどこか
- お客様が買ってくれる時の決め手となるものは何か
- お客様はわが社にどのように辿り着くか