経営者が成果をあげるには、
近頃の意味でのリーダーである必要はない。
これまで会ったCEOのほとんどが、いわゆるリーダータイプではない人だった。
彼らが成果をあげたのは、8つのことを習慣化していたからだった。
ピーター・ドラッカー
自分をマネジメントすることについて
経営者の条件の原題
ピーター・ドラッカーの著作の一つに「経営者の条件」という本があります。
マネジメントの多くの本が、人をマネジメントすることについて書いているが、
この本は自分をマネジメントすることについて書いている。
そんな序文ではじまる「経営者の条件」の原題は、
「Effective Executive」です。
会社を伸ばしている経営者
Effectiveは効果的、機能的という意味で、
Executiveは企業の重役、経営幹部、そして、上級管理職者のことです。
意訳すると、「成果をあげるリーダー」と言えましょう。
平たく言えば、「会社を伸ばしている経営者」、ということです。
そして、会社を伸ばしている経営者が共通して行っていた8つのことを紹介されています。
8つのこと
8つのことの一つ目。
原文は「They asked ”what needs to be done ?”」です。
その文章をそのまま訳すと、「彼らは何か必要とされているかを問うた」です。
ここでいう「彼ら」が「会社を伸ばしている経営者」です。
「They asked」は、「彼らは自分に問うた」ということですから、
「考え抜いていた」ということです。原書と訳書は、ニュアンスが少し違います。
原書の8つのことを日本語にしたら次のようになりました。
ぜひ、8つのことを行っていってください。それが、御社の繁栄につながるからです。
- 自分が果たすべき責任を考えている。
- 会社の発展のためになることをやっている。
- 目指すべき理想像に向けて計画を立てて動いている。
- 意思決定をする責任を果たしている。
- 人の考えを理解し、自分の考えを理解してもらう努力をしている。
- 問題解決だけに引っ張られずに機会を活かしている。
- 事業を発展させるための話し合いを行なっている。
- 自分のことではなく会社のことを考え、私ではなくわが社を主語に発言している。