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ドラッカーの名言

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ITmedia エグゼクティブの連載 【第3回】

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トップマネジメントチームのメンバーは、自らの担当以外の分野について意思決定を行うことはできない。そのような問題が向こうからやって来たならば、直ちに担当メンバーに回さなければならない。
ピーター・ドラッカー 

ドラッカーに学ぶ、成功する経営チームの作り方

 

担当以外のことは決めない

第2回は、「経営チームがチームとして機能するために必要なことのひとつ、トップ1人で仕切らない」ということをお伝えした。今回は、「担当以外の分野について意思決定しない」というテーマで経営チームが機能するために必要な2つめのことをお伝えしていく。

「社長はやれと言っていたが会長はダメだと言っていた……」

「部長の方針で進めていたが社長でひっくり返ってしまった……」

「副社長が決定したことが社長で却下されてしまった……」

「専務はダメだと言っているが社長はいいと言っている……」

これは、まさにトップマネジメントチームの意思決定の混乱だ。このようなことは、あなたの会社でも起こっていることと思う。過去、私も幾度となくそんな板挟みのシーンに遭遇した。そして、現在もお客さまの会社でよく耳にする問題だ。このようなことが頻繁に起こると、どんな組織になってしまうのか。「先にお伺いをたてておこう」という習慣が組織の文化になっていく。その結果、組織は成果をあげる力を失っていく。

重要なことを事前に確認しなければならないのは当然だ。しかし、重要でないことまで、「先にお伺いをたてておこう」ということが習慣になれば、優秀な人が力を発揮できない。また、責任をもって決めたことを別の人間が勝手に変えることをよしとしてしまえば、人と人の間に摩擦が生れ、トップマネジメントチームはチームとしてその機能を果たせなくなる。ドラッカーはこう言っている。

トップマネジメントチームのメンバーは、自らの担当以外の分野について意思決定を行うことはできない。そのような問題が向こうからやって来たならば、直ちに担当メンバーに回さなければならない。」

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