問題ではなく、機会に焦点を合わせることが必要である。
もちろん問題を放っておくわけにはいかない。
隠しておけというわけではない。
しかし問題の処理では、いかにそれが重大なものであろうとも、
成果がもたらされるわけではない。損害を防ぐだけである。
成果は機会から生まれる。
ピーター・ドラッカー
成果は機会から生まれる
人間の二つの側面
ドラッカーは、人間には二つの側面があると言います。
一つは個としての自分。もう一つは組織の一人としての自分。
個と組織のいずれかということではなく、
人は常にこの二つの側面を同時に生きています。
個の連帯が組織となり、また、組織があって個を活かすことができます。
組織はそこに人間が集まっている以上、目的があります。
企業であれば「単なる目的」ではなく「社会に向けられたミッション」があります。
組織に生命をもたらすものがミッションであり、
組織に変化をもたらすものこそ、マネジメントです。
機会に焦点を合わせる
人が集まり、組織となって事業を運営していけば、
そこには必ず問題が発生します。
私たちは、立ち塞がるその問題に関心を奪われ、
問題の解決だけに力を注いでしまいがちです。
しかし、一つ一つの問題を解決したとしても、
自動的に成果が生まれるわけではありません。
ドラッカーはこう言っています。
「問題ではなく、機会に焦点を合わせることが必要である。
もちろん問題を放っておくわけにはいかない。隠しておけというわけではない。
しかし問題の処理では、いかにそれが重大なものであろうとも、
成果がもたらされるわけではない。損害を防ぐだけである。
成果は機会から生まれる。」
組織を変革する3つのこと
機会に焦点を合わせることは、これまでの既定路線を壊し、
議論を尽くして多くのことを意思決定していかなければなりません。
なぜ、議論が必要なのでしょうか?
議論が必要なのは、事業はトップの指示命令だけでうまく動かないからです。
組織を変革するにあたって、ぜひ次の3つのことからスタートしてください。
- 経営チームを編成する
- ミッションを問いただす
- 基幹活動を決定する (基幹活動って何ですか?)