成果をあげる意思決定は、相反する意見の衝突、
異なる視点との対話、異なる判断の間の選択があって初めて、
よく行いうる。従って、決定において最も重要なことは、
「意見の不一致が存在しないときには、
決定を行うべきではない」ということである。
ピーター・ドラッカー
意思決定5つのステップ
会議で何も決まらない…。決めてもまた逆戻りしてしまう…。
それぞれが言いたいことを言っているだけで話が噛み合わない…。
会社の意思統一が図れない…。意見が合わずに方針が定まらない…。
これは、どんな組織でも、多かれ少なかれ起こうることです。
いろいろな人がいれば、いろいろな物の見方があります。
いろいろな人がいれば、いろいろな意見があります。
前述したように、話が混線することは頻繁に起こっています。
私たちは、「物事には一つの正解がある」という思い込んでいます。
それは学生時代の学習のほとんどが、あらかじめ正解が用意された問題集を
解いてきたからです。つい、一つの正解にたどり着く思考に陥ってしまいます。
どうすれば、成果を生む話し合い、
成果を生む意思決定をすることができるのでしょうか?
ドラッカーはこう言っています。
成果をあげるには、教科書のいうような意見の一致ではなく、
意見の不一致を生みださなければならない。満場一致を求めるようなものではない。
相反する意見の衝突、異なる視点との対話、異なる判断の間の選択があって初めてよく行いうる。
従って、決定において最も重要なことは、「意見の不一致が存在しないときには、
決定を行うべきではない」ということである。
ピーター・ドラッカー
意思決定は、満場一致でなくてもよいのです。
必要なことは、とことん話し合うということです。
次の手順で、しっかりと話し合い、
成果を生む決定をしていってください。
- 第一に、基本的な方針やルールで解決する
- 第二に、必要条件を明らかにする
- 第三に、何が正しいかを知る。(反対意見をどんどん言い合う)
- 第四に、決めたことを、誰が、いつ、どのように、という具体的な行動に落とし込む
- 第五に、期待通りの成果が出たかどうかを確かめる