マネジメントとは一つの体系である。
単なる常識の一つとすべきものではない。経験集でもない。
一つの立派な知識体系である。
ピーター・ドラッカー
指導することではない。お説教など論外。
コンサルティングは、机上の空論を語るだけという歪んだイメージが持たれています。確かに、そのようなコンサルティング会社はあります。確立されたサービスを持たず、「他社の模倣」と「耳知識の寄せ集め」で、コンサルティングと名乗る組織を身近で見てきました。コンサルティング会社のすべてがそうかと言えば、もちろんそんなことはありませんn。ほとんどのコンサルティング会社が、特定の専門分野で体系化されたサービスを持ち、企業の繁栄に役立っています。
医学に例えるならば、医学の世界は、脳外科、眼科、耳鼻科、歯科、内科、外科、整形外科と、様々な専門分野があります。一人の医師があらゆる病気に詳しく、何から何まで治療できるわけではありません。「耳知識の寄せ集め」で職務は果せません。医師が提供できることは、自分の専門分野に限られています。医師は、自身の専門分野の知識体系に基づいて、診断と治療を行い、患者さんのお役に立っています。
同じようにコンサルティングの世界も、会計系、戦略系、マネジメント系、マーケティング系、IT系、業務改善系、組織系、人事系といった様々な専門分野があります。コンサルタントは教育者ではありませんし、お説教することなど論外です。コンサルティング会社は、それぞれの専門分野の知識体系に基づいたサービスを提供し、事業の繁栄に役立っています。ドラッカーが言うように、マネジメントは経験集ではなく、一つの知識体系です。コンサルティングは、さらなる成功を実現するために、なすべきことを具体的に支援するものです。