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社長と副社長の考えが違う(!)

山下淳一郎20140217.jpg

互いの違いに気づくことなく、反対方向に向かって努力を続ける。
あるには揃って間違った定義に従い、間違った決定を行い、間違った行動をする。
あらゆる組織において、共通のものの見方、理解、方向付け、努力を実現するには、
われわれの事業は何か。何であるべきか」を定義することが不可欠である。
ピーター・ドラッカー

経営体制を是正する

 

創業90年を迎える会社

現在、ある企業でコンサルティングの仕事をさせてただいている。かれこれ6年経つ。
創業90年を迎える従業員300名の会社だ。社長は四代目になる。
会社と副会長がいるが実務からは完全に手を引き、
経営を担っているのは、社長、副社長、取締役3名の計5名だ。
経営陣の仲は悪いわけではないが、経営は社長が孤軍奮闘している。

 

社長と副社長の指示が異なる

目に見える大きな問題はないものの、社長と副社長の指示が異なり、現場で頻繁に混乱が起こっていた。
正確に言えば、副社長が社長の意向を無視しているということだ。
副社長は、自分の考えと社長との考えの違いについて何も気にしていない。
また、反対方向に向かって努力を続けている自身を省みることもしない。
定まった方向性を持たないつけは、業績不振という結果となって顕著に表れる。
事実、ここ数年、経営陣が立てた目標は何も達成を見ていない。

 

現場の混乱は放置されたまま

経営者は様々な仕事を追いかけている。そして、いろいろな仕事に追っかけられている。
商品のこと、サービスのこと、業務のことはについては考える機会がある。
ところが、事業そのものについては、日々考えているという錯覚があるだけで考える機会はほとんどない。
このままでは、反対方向に向かって努力が続けられ、間違った決定が行われ、間違った行動が続けられる。
現場の混乱は放置されたまま、業績はさらに低下していく。
私はそれを懸念し、会長に経営体制の見直しを提案した。現在の経営体制を決めたのは、
現在の会長であり、会長は任命責任を持っているからだ。
会長は、私からの提案を真摯に耳を傾け、社長と話し合いの場を持ったらしい。続く…。

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