強みのみが成果を生む。弱みはたかだか頭痛を生むくらいのものである。
しかも弱みをなくしたからといって何も生まれはしない。
強みを生かすことにエネルギーを費やさなくてはならない。
ピーター・ドラッカー
人それぞれ持っている強みが違う
本日は某IT企業のコンサルティングの日でした。
私がさせて頂いている仕事のほとんどは、
社長を中心とする数名の取締役で構成される経営チームです。
今回は、20名のある部門に入るコンサルティングで、
その方々と一日ミーティングを行ないました。
岡目八目という言葉があります。
これは、囲碁は碁を打っている本人よりも解説者の方が
状況を客観的な判断ができるという意味を差したものです。
生身の人間である以上、感情を絶ち切ることはできません。
対局中、碁を打っている本人は大なり小なり、
戦略がうまくいかなかった時に焦りが生じたり、
負けることへの恐怖感が起こったりするものです。
その点、解説者は焦りや恐怖感に遭遇しないため
冷静な判断が保てるわけです。この岡目八目こそ、
コンサルタントの役目です。
ミーティングの中で、成果をあげるために
何をどう改善すべきかという議論の中で、
成果が上らない、ある担当者が次のように言いました。
「自分を捨てて、成果をあげている○○さんのようにやります。」
やっていることがうまくいかない時には焦りが生じ、
成果があがらないことへの恐怖感が起こります。
その彼はまさに、そのような状態に陥っていました。
人それぞれ、しっくりくる仕事のやり方が違います。
人それぞれ、成果の上げ方が違います。
それは、人それぞれ持っている強みが違うからです。
原理原則から外れないにしても、
自分の強みから外れてしまえば、
成果をあげることはできません。
ドラッカーはこう言っています。
強みのみが成果を生む。弱みはたかだか頭痛を生むくらいのものである。
しかも弱みをなくしたからといって何も生まれはしない。
強みを生かすことにエネルギーを費やさなくてはならない。
ピーター・ドラッカー
その彼は、あんなやり方こんなやり方と目移りし、
冷静な判断を手放しているようでした。
私は彼に、自分の強みを生かすことに
エネルギーを費やしていきましょうと、
ドラッカーの言葉を伝え、
自分の強みについて考えてもらいました。
(ほんの数分、脱線してそんな場面がありました)
自分の強みは○○で、□□のようにやると成果が上がりやすい。
あなたは○○と□□にどんな言葉が入るでしょうか。
ドラッカーの話を聞きたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。