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ドラッカーの名言

東証一部上場企業様を中心に経営チームの支援をを行っています。


月刊『致知』ドラッカーに学ぶ経営の原則

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経営者に限らず、上司は自分のコピーをつくりたがる。
うまくいって一回り小さなコピーができるだけである。収縮のスパイラル。
異質性の中から活力が生まれることを無視してはならない。

ピーター・ドラッカー

 

人材育成の秘訣とリーダーの条件

 

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筆:致知出版社 藤尾允泰氏

成功している会社の共通項を別の角度から言うと、
全員が自分の強みを発揮できていることが挙げられます。
『経営者の条件』でドラッカーはこう述べています。

 

成果を上げるには、人の強みを生かさなければならない。
弱みからは何も生まれない。成果を生むには、利用できる限りの強み、
すなわち同僚の強み、上司の強み、自らの強みを総動員しなければならない。
ピーター・ドラッカー

 

 

では、どのように強みを生かし、人材を育てればよいのか。

「仕事は人を育てる最高の道具だ」
「知識労働者にとって必要なものは、管理ではなく自立性である。
つまり、責任と権限を与えなければならないということである」
ドラッカーが言っているとおり、研修で理論を教えるのではなく、
実務において責任と権限を持たせてあげることに尽きます。

 

多くの経営者からどこまで権限を持たせてよいのか
と相談を受けますが、失敗しても大惨事には至らない
小さな仕事から少しずつ権限移譲していくのがよいでしょう。

 

大事なことは、この仕事の最終責任者は自分なんだと思って、
果敢に挑戦できる環境をつくることです。
一方、経営者がしてはいけないこととして、
ドラッカーは分身をつくってはいけないと
口酸っぱく忠告しています。

 

経営者に限らず、上司は自分のコピーをつくりたがる。
うまくいって一回り小さなコピーができるだけである。収縮のスパイラル。
異質性の中から活力が生まれることを無視してはならない。
ピーター・ドラッカー

 

 

スターバックスを世界的企業に導いたハワード・シュルツ氏は、
当初深煎りコーヒーを提供していきたいという方針でした。
しかし、経営チームの中に一人だけ、
「アーモンドやキャラメルを入れたい」と提案してきたそうです。

 

シュルツ氏は脚下したかったけれども、
意見に蓋をしてはいけないと思い、
真っ向から反対するのをグッと堪えて、
「ある店舗で試してみて売れたらレギュラー商品に加えようか」
と言いました。

 

シュルツ氏は売れると思っていなかったのでしょう。
ところが、予想を覆して大ヒットしたため、
渋々レギュラー商品に加えることにしました。
それが今日も残っている「フラペチーノ」「マキアート」という
主力商品なのです。

 

「あの時、自分がダメだと言っていたら、
今日のスターバックスはない。自分が思い描いていたとおりの
スターバックスにはならなかったけれども、
自分が思ってもみなかったスターバックスになった」
当時のことをシュルツ氏はこう述懐しました。

 

成功している会社には、トップに追従するイエスマンはいません。
ノーと直言する人か、もっといいイエスを言ってくれる人のみが
そこには存在する。そのことをシュルツ氏の
エピソードは教えてくれています。

 

筆:致知出版社 藤尾允泰氏

 

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