企業の目的は、それぞれの企業の外にある。
事実、企業は社会の機関であり、その目的は社会にある。
企業の目的として有効な定義は一つしかない。
すなわち、顧客の創造である。
ピーター・ドラッカー
1.ドラッカーの教えに基づき企業を発展へと導く
ピーター・ドラッカー。
ビジネスの世界に身を置く者なら
その名を知らない人はいないでしょう。
「マネジメントの父」「経営学の巨匠」と称され、
ファーストリテイリング会長・柳井正氏や
ソフトバンクグループ代表・孫正義氏をはじめ、
数多くの企業経営者から師と仰がれており、
没後十年以上を経たいまなお根強い人気を誇っています。
私もまたドラッカーの影響を色濃く受けた一人です。
2008年にトップマネジメントという会社を創業し、
以来ドラッカーの教えに基づいてコンサルティングを手掛け、
約100社の上場企業で成果を上げてきました。
私の言う成果とは、数字のことではありません。
社長及び取締役が円滑な経営チームを確立することによって、
その会社が長期的に繁栄し続けることです。
「事業の目的は顧客の創造だ」これはドラッカーの有名な言葉ですが、
顧客の創造とは要するに喜んでくださる人を
一人でも多く増やすこと。この言葉のとおり、
売り上げを伸ばすことを目的とせず、
いかにお客様に喜んでいただくかを追求していくことで、
結果として業績も好転するのです。
(原稿は出版社の編集者によるものです)
続く…
□ 1.ドラッカーの教えに基づき企業を発展へと導く
☑ 2.3度にわたるドラッカーとの出逢い
□ 3.経営チームの第一歩は主語を「われわれ」にすること
□ 4.ドラッカー5つの質問
□ 5.人材育成の秘訣とリーダーの条件
□ 6.自分で自分を陳腐化させる
ドラッカー5つの質問 山下 淳一郎
成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、
その問いに対する答えを考え、明確にすることによって
成功がもたらされている。
ピーター・ドラッカー