重要な成果を生むために必要とされる基幹活動に焦点を合わせ
なければならない。しかるのちに、その基幹活動を可能なかぎり
シンプルに組み立てなければならない。重要なことは、
組織の目的を常に念頭におくことである。
ピーター・ドラッカー
何を組織運営の中心に位置づけるか
現在、ある企業様にコンサルティングとして
月2回の経営チームのミーティングに同席させてもらっている。
「成果を生むために、全社をあげて取り組む重要な活動は何か?」
それが、先週のテーマだった。
重要な仕事であればあるほど、
一つの部署だけで行えない。
商品開発を担う開発部は、
開発力だけで商品開発は行えない。
お客様に喜ばれる商品を開発するためには
お客様が望んでいる情報が必要だ。
お客様の事をよく知る営業部から
情報を供給してもらわなければならない。
採用を担当する人事部は、面接のやり方を
心得ているだけで採用は行えない。
わが社に必要なのはどんな人材かを
経営者に決定してもらわなければならない。
要りもしない人を採用するわけにいかないからだ。
また、研修担当の人間は、研修の種類を
知っているからと言って研修内容を
勝手に決めるわけにはできない。
わが社に必要なスキルは何かを
経営者に明示してもらわなければならない。
このように、会社には組織横断で
取り組まなければならない仕事が多くある。
立てた計画を実行するためには、
「組織横断で取り組むことはこれだ」
という仕事をはっきりさせなければならない。
組織に中心に位置付ける重要な取り組みを
基幹活動と呼ぶ。
旅行会社のエイチ・アイ・エスは
1996年、お客様に高度なサービスを提供ために、
最新の情報をリアルタイムに発信する情報産業に転じた。
良い情報をどれだけリアルタイムに掲載できるかが
業績の良し悪しを決める。何を組織運営の中心に
位置づけるかによって事業の成功が決まる。
組織の目的を達成するには、いかなる活動が重要となるかー。
当時のエイチ・アイ・エスは
「情報を更新するという取り組み」
が極めて重要だった。では、今の御社にとって、
いかなる活動が重要となるだろうか。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカー5つの質問 山下 淳一郎
成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、
その問いに対する答えを考え、明確にすることによって
成功がもたらされている。
ピーター・ドラッカー
ドラッカーをさらに知りたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。