あらゆる組織において、 共通のものの見方、理解、方向づけ、
努力を実現するには、「われわれの事業は何か。何であるべきか」
を定義することが不可欠である。
ピーター・ドラッカー
100名以上の経営者の皆様に感謝。
本日はセミナー会社様主催で講演をさせて頂きました。
100名以上の経営者様がお越しくださいました。
お越しくださった経営者様に心より感謝申し上げます。
最後に、次のようなお話しをさせて頂きました。
1876年、ある男がインディアナ州で製薬会社を起ち上げた。
その時の想いは「この世から不治の病をなくしたい」
というものだった。それが彼の社会に対する根本的な考えだった。
製薬会社を起ち上げる前、彼は小さな薬屋を営んでいた。
ある日お店に小さな女の子がやってきた。
その女の子は彼にこう言った。
「ミラクルください」彼はその子に尋ねた。
「そんな薬はないよ。それはどんな薬なの?」
女の子は答えた。「ミラクルって言う薬があれば
ママの病気が治るってお医者さんが言ってたの。」
彼は、その子を放っておけずにこう言った。
「お嬢ちゃん、おじさんをお嬢ちゃんの
パパとママのところへ連れて行ってくれる?
その女の子に案内されて行くと、
たどり着いたところは病院だった。
彼はその子のお母さんの主治医と話をすることができた。
その女の子のお母さんは末期がんで余命3か月だった。
医師がその子のお母さんにがんを告知したときに、
診察室の外で待つ娘さんに自分の言っていることが
聞こえたら、大きなショックを与えてしまう。
医師は女の子に気を遣ってお母さんにこう言った。
「あなたの病気はミラクルが起これば治るかもしれません。
3カ月です。」それは、間接的な死の宣告だった。
その子はかすかに聞こえた、途切れ途切れの単語をつなげて、
こう理解した。「ミラクルという薬があればママの病気は
3カ月で治るんだぁ」そしてその子は、
あるであろうと信じたミラクルという薬を買いに、
薬屋に行ったときの言葉が「ミラクルください」だった。
これが、彼が薬をつくる事業をはじめたきっかけだ。
薬を売る仕事から薬をつくる仕事に転身した。
その男の名はイーライ・リリー。彼が立ち上げた会社は
イーライリリー・アンド・カンパニー。
ドラッカーはこう言っている。
あらゆる組織において、 共通のものの見方、理解、方向づけ、
努力を実現するには、「われわれの事業は何か。何であるべきか」
を定義することが不可欠である。
ピーター・ドラッカー
経営理念とは社会に対する根本的な考えだ。
イーライ・リリーの社会に対する根本的な考えは、
「この世から不治の病をなくしたい」
わが社の社会に対する根本的な考えは、
「 」
御社は「」の中にどんな言葉が入るだろか。
文章は「である調」で書いてますが、
講演は「ですます調」でお話ししています。
ありがとうございました。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカー5つの質問 山下 淳一郎
成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、
その問いに対する答えを考え、明確にすることによって
成功がもたらされている。
ピーター・ドラッカー
理念を組織に浸透させたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。