イノベーションの仕事は、既存の事業から分離して
組織しなければならない。イノベーションの仕事を既存の事業を
担当する人に行わせるならば、失敗は目に見えている。
ピーター・ドラッカー
安心して挑戦できる組織づくり
社会は日々変わっていく。市場も日々変わっていく。
そして、お客様も日々変わっていく。今と同じ考え方で、
今と同じことを続けていては、やがて時代遅れのものに
なってしまう。多くの企業がそんな危機感を持ち、
多くの企業がイノベーションの必要性を感じている。
その必要性を感じているだけではなくその実行に迫られている。
イノベーションの必要性は、経営者より現場で働く社員の方が
わかっている。事実、下からどんなにいい提案が上がっても、
それを却下するのは、イノベーションの必要性を訴えている経営者だ。
下から上がった提案に対して、いちいち難癖をつけては、ダメ出しをする。
こうして、イノベーションの種は葬り去られてしまう。
一方、現場はどんなにいいアイデアがあっても、
そもそも新しいことをする余裕がない。
日々目の前に仕事に忙しい。
では、どうすればいいのだろうか。
ドラッカーはこう言っている。
イノベーションの仕事は、既存の事業から分離して
組織しなければならない。イノベーションの仕事を既存の事業を
担当する人に行わせるならば、失敗は目に見えている。
ピーター・ドラッカー
事業を新しい次元に進化させるためには、
そのような組織を作らなければならない。
組織と組織運営がイノベーションを行なえる状態に
なっていなければ何も始まらない。
イノベーションが行われる組織作りには
次の4つことが絶対に必要だ。
1.既存の仕事から切り離すこと
今の事業を担当する人に新しい仕事を任せても、何もできない。
それはスキルの問題ではない。先に伝えた通り、今の事業を担当する人は
新しい仕事を行う余裕などないからだ。現在の事業も問題は山積している。
今日の問題に対して、今日対応していかなければならない。
だから、新しい仕事は既存の仕事と切り離さなければならない。
2.社長直結の部署にすること
新しい仕事は、他部署の協力が必要だ。しかし、横の関係で協力を
お願いしても、「今は忙しいから」という理由で断られてしまう。
リソースの調整は、すべての各部署に命令権を持つ人でなければできない。
それをできる人は社長しかいない。だからこそ、イノベーションを担う仕事は
社長直結の部署でなければならない。
3.マイナス評価をしないこと
ありとあらゆる仕事が失敗するリスクを秘めている。
それが、イノベーションの仕事であればなおさらだ。
イノベーションに挑戦する人を既存事業と同じ基準で評価すれば、
誰もイノベーションの仕事をしなくなる。たとえイノベーションが
うまくいかなかったとしても、マイナス評価をしてはいけない。
4.減給したりしないこと
イノベーションの仕事はリスクしかない。
既存の事業とは違う仕事に挑戦してくれるのだから、
給与は保障してあげなければならない。
たとえうまくいかなったとしても、減給したりしてはいけない。
評価と給与は・・・、というような内容を実践的に学べる、
『ドラッカーを学ぶ経営塾』
を開催致しました。
イノベーションに課題をお感じの社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。