いまは社会から隠遁している者たちが、
今度は「経済人」の枠を越えて新しい非経済的な
社会的実体を生み出し自由をもたらすに違いない。
ピーター・ドラッカー
リーダーに必要なものは
成長する企業には使命がある。
美しい言葉で飾ったものではない。本物の思いがある。
使命を共有した組織は、事業を発展させ、
社会に繁栄をもたらす。そこには必ずマネジメントがある。
事業の発展も、社会の繁栄も、
一人のリーダーが強い意思をもって、
人を活かしながら、マネジメントを行った結果である。
ドラッカーは、より良い社会を創り出すため、
マネジメントという英知を世に問うた。
マネジメントを真摯に学んだリーダーが
時代を大きく動かしていった。
そして、動かしていく。
1939年、ドラッカーはこう言った。
いまは社会から隠遁している者たちが、
今度は「経済人」の枠を越えて新しい非経済的な
社会的実体を生み出し自由をもたらすに違いない。
ピーター・ドラッカー
ここで言う経済人とは、
「お金がすべてと考える社会」のことで、
新しい非経済的な社会的実体とは
「人と人を結ぶ絆」を差している。
経済といっても、それは
人間の絆が生み出す活力の結果である。
人間の豊かな精神活動があってはじめて成り立つ。
いま一般庶民である私たちが、
「お金がすべてと考える社会」の枠を越えて、
「人と人を結ぶ絆」を生み出し、
人間が自分の人生に自ら由(みずからよし)と
言える何かをもたらそうとしている。
1990年、ドラッカーは次のようなことを語った。
ーここから―
「日本の企業のリーダーは、
新しい現実を受け入れなければならない。
なぜなら、歴史が変わる時だからである。
日本を発展させてきた様々な意思決定は、
私が初めて日本に訪れた頃、これまでと同じようには
やっていけないという現実に
直面したリーダーたちによって行われた。
そして、日本は、当時のリーダーたちが考え抜き、
築き上げた軌道に乗って歩んできた。
現在、日本は、これまでと同じようには
やっていけないという現実に直面している。
再び考え抜くときがきている。」
ーここまで―
私たちは、新しい現実を受け入れ、
再び考え抜き、今まさに様々な意思決定を
行わなければならない。そして私たちは。
その課題を自ら見つけ出していかなければならない。
リーダーに必要なものは、
「高い志」を超えた「善き志」である。
ドラッカーの問いは、私たちの内にある
「善き志」を呼び起こし、私たちをより良い方向へと
導いてくれる。社会を創るのは、
「一人の非凡な力」ではなく「大勢の平凡な絆」である。
(『日本に来たドラッカー 初来日編』第7話より)
詳しくは、こちら でお読みになれます
日本に来たドラッカー 初来日編 (山下 淳一郎)
この世にあって何がしかの責任を担う者であるならば、
ドラッカーとは、いま読むべきものである。明日読むべきものである。
10年後、50年後、100年後にも読むべきものである。
ジム・コリンズ
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