経営者に限らず上司は、自分のコピーをつくりたがる。
上手くいって一回り小さなコピーが出来上がるだけである。
収縮のスパイラル。どだいコピーが本物であるはずもなく、
異質性の中から活力が生まれるということを無視してはならない。
ピーター・ドラッカー
マネジメントは、
そこで働く一人ひとりが行うもの
スターバックスのCEOハワード・シュルツさんは、
イタリアでおいしい深煎りコーヒーを飲んで感動した
という話は有名です。
そして、コーヒーのまずいアメリカで、
おいしいコーヒーを出す店を作りたいと考えました。
シュルツさんは、創業当時から協力者を集め、
チームでマネジメントを進めていきました。
チームの一人がコーヒーにアーモンドや
キャラメルを入れたいと言い出しました。
シュルツさんは、
「わが社の方針は深煎りコーヒーを
提供することだと言ってるじゃないか。
それをなぜアーモンドやキャラメルを入れる
という発想が出てくるのだ?」
と憤慨したそうです。
しかし、自分の考えとは違うというだけで
他者の考えを自分の考えで蓋をしてはいけないと思い、
自分とは異なるその考えを尊重し、
テスト的にメニューの一つとして自分と
違う考えを取り入れました。
果たして、そのコーヒーは
予想に反して大反響でした。
こうして当初は思いもしなかった
甘いテイストのコーヒーである
キャラメルマキアートが、
スターバックスの看板メニューの
一つとなっていったのです。
後日、シュルツさんは、次のように言われたそうです。
「私が思っていたスターバックスにはならなかったが、
思っていた以上にすばらしいスターバックスになった」と。
ドラッカーはこう言っています。
経営者に限らず上司は、自分のコピーをつくりたがる。
上手くいって一回り小さなコピーが出来上がるだけである。
収縮のスパイラル。どだいコピーが本物であるはずもなく、
異質性の中から活力が生まれるということを無視してはならない。
ピーター・ドラッカー
異質性の中から活力が生まれるということを
無視してはならないということです。
マネジメントは上司が部下に行うものである
かのように考えられていますが、
そうではありません。
社長であろうが、部長であろうが、
社会人一年生の新人であろうが、
「マネジメントは、
そこで働く一人ひとり全員が行うもの」なのです。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方 | 山下 淳一郎
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー
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