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ドラッカーの名言

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部下の考えをじっくり聞く時間

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組織が発展するもしないも、部下を育てる人間がいるかいないかで決まる。
上司は、上から号令をかけているだけであってはならない。
上司は、部下の考えをゆっくり聞ける時間を確保してほしい。
部下に対して誠実でありさえすれば部下は勝手に成長する。

ピーター・ドラッカー

 

部下に対して誠実でありさえすれば
部下は勝手に成長する

 

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優れた上司は人を育てる。
数年も経てば自分の仕事を任せられる後任が育つ。
それに対して、十年経っても誰にも任せられない
という上司がいる。

 

誠実でない上司が一人でもいれば、
部下はいや気がさし、組織は腐敗する。

 

「オレが言った通りにやれ!」と言う上司は人を育てない。
優れた部下を育てるのは、「キミの考えを聞かせてくれ」
と言って部下の話に耳を傾ける上司である。

 

部下の話に耳を傾けることはわかっていても、
忙しくて時間はなかなか取れないと言う人は多い。
その時間を取らなければ、
それ以上に多くの時間が無駄に取られる。

 

もっとも多くあるケースが
「どんどん意見を出してくれ」と言っておきながら、
いざミーティングをすると、上司の独演会になる。
部下はできる限りミーティングの場を
持ちたいと思わなくなる。
部下の育成についてドラッカーは次のように言った。

 

「部下の考えと自分の考えが
すべて一致していることはあり得ない。
必ず、考えはどこか違うものだ。
その考えが見えた時、上司はつい
「部下の未熟さ」を発見したと思い、
何としてでも部下を説得しようと懇々と話がはじまる。※」

 

「これでは部下はうんざりしてしまう。
考えが間違っているのではなく、
部下は自分とは違う情報を持っていたり、
自分とは違う事実を見ているかもしれない。
事実、部下の考えは自分の解釈を深めてくれたり、
解決策に対する新たな選択肢を与えてくれたりする。※」

 

「また、認識の誤りをただしてくれたりすることも多い。
部下の考えが自分の考えと違う時、
部下の考えを変えようとするのではなく、
部下の考えを受け止めなければならない。※」

 

「聞くということは、お互い「どこが同じ考えで、
どこが違う考えなのか」を明らかにすることだ。
それらが明らかになることで、
はじめて、お互いの考えをさらにいい考えに
していくことができる。※」

 

「組織が発展するもしないも、
部下を育てる人間がいるかいないかで決まる。
上司は、上から号令をかけているだけであってはならない。
上司は、部下の考えをゆっくり聞ける時間を確保してほしい。
それが、部下の成長につながるからだ。
部下に対して誠実でありさえすれば
部下は勝手に成長する。※」

 

部下は上司の誠実さに誠実さをもって応えてくれる。
また、不誠実には不誠実をもって応える。
上司が部下に対し不誠実であれば組織は停滞し、
上司が部下に対して誠実であれば組織は必ず活性化する。

(※『日本に来たドラッカー 初来日編』より)

 

 

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ピーター・ドラッカー

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