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ドラッカーの名言

東証一部上場企業様を中心に経営チームの支援をを行っています。


上司と部下の上下関係の内容が変った

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あらゆる仕事がチームによって行われるようになる。
たとえ、組織上の役職に上下関係があっても、
仕事においては上も下もなくなる。知識労働者に必要なのは、
貢献意欲と成果をあげる力である。

ピーター・ドラッカー

 

相手が満足いくもの

 

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部下が思い通りに動いてくれないので困る…。

部下が計画を実行してくれないので腹が立つ…。

四の五の言わず、とにかく結果を出してほしい…。

部下のやる気を高めるためどうすればいいだろうか…。

部下にもっと自発的に仕事に取り組んでほしい…。

 

これは、部下を持つ上司から聞いた言葉である。
ドラッカーは、ある講演で自分の体験を語った。
その内容は次の通り。

 

”私は24歳のとき、ロンドンの銀行で働いていた。
どんな報告書を出しても、上司はありがとう」
と言ってくれた。だから、いい仕事をしていると思っていた。
あるとき私は、何十ページもの大きな報告書を作った。

 

その報告書はかなりよくできたと思い、
それを提出したら上司は褒めてくれるだろうと思った。
ところが、上司から全然ダメだ、やり直せ」と叱られた。
そこで私は、どこがいけないのですか」と聞いてみた。

 

すると上司は、それは俺にはわからない、
それを考えるのがお前の仕事だ」と言っただけで、
ここをこうしろ」とか、ここを直せ」といったことは
何も言ってくれなかった。

 

もちろん腹は立った。しかし、その報告書は
自分にとって満足のいくもの」であっても、
上司にとって満足のいくもの」ではなかった。
私はこの経験から、仕事は相手が満足いくものを
考えて行なわなければならない」ということを学んだ。”

 

大昔、上司がやっている仕事と
部下がやっている仕事は同じだった。上司と部下の違いは、
命令する側と命令される側の違いくらいに過ぎない
時代があった。上司は部下より多くの経験を積んでいた。

 

かつては、部下を命令で動かすことがマネジメント
だと考えられていた。今日、時代の流れとともに、
仕事は細分化され、専門化された。
上司は、部下の仕事の詳しい中身まで
わからなくなっている。

 

たとえば、ソフトウェア会社では、
上司は完成させるものはわかっていても、
部下が作るプログラムの中身まではわからない。

 

また、上司の仕事は新しい商品を出すこと」であって、
「新しい商品を考える」のは部下の仕事
といったケースはよくあることだ。
このように、現在は、上司の仕事と部下の仕事は
まったく違うものになっている。
ドラッカーはこう言っている。

 

あらゆる仕事がチームによって行われるようになる。
たとえ、組織上の役職に上下関係があっても、
仕事においては上も下もなくなる。
知識労働者に必要なのは、
貢献意欲と成果をあげる力である。
ピーター・ドラッカー

 

 

部下を命令で動かそうとするやり方は、
もはや通用しない時代になっている。
いかにすれば、部下の強みを生かすことが
できるかをあらためて考えてみたい。

 

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詳しくは、こちら でお読みになれます

日本に来たドラッカー 初来日編  山下 淳一郎

この世にあって何がしかの責任を担う者であるならば、
ドラッカーとは、いま読むべきものである。明日読むべきものである。
10年後、50年後、100年後にも読むべきものである。

ジム・コリンズ

>詳しく見る 

 

満員御礼、ありがとうございました。

 

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